倉増 比菜子
- 倉増 比菜子京都市醍醐・北部地域包括支援センター・保健師
自分の目指す場所が見えた
同和園私が保健師を目指したのは、父の影響が大きかったと思います。医師である父親の姿を見て育ち、医療への興味はあったのですが、その中でも病気やケガをしたから治すのではなく病気にならないように予防する支援ができる保健師という仕事に惹かれ、保健師の道を目指すようになりました。
大学卒業後は、へき地医療に興味があったので、山間部の村役場で働き始めました。しかし、3年を過ぎる頃には、もっとたくさんの人の役に立ちたい、職員同士で支え合って成長していきたいと考えるようになり、転職を決意しました。
転職先を探す際に他の施設へも見学に行きましたが、同和園の印象は大きかったです。説明してくださる職員さんの話し方や内容からも仕事に対する熱意がうかがえましたし、施設内だけにとどまらない、地域住民の方々ともいい関係をつくりながら福祉に向き合う姿勢に私自身も成長していける可能性を感じ、同和園で働くことを決めました。
人と関わることの大切さが教えてくれたもの
実は、私、初対面の人とコミュニケーションを取ることが少し苦手だったんです。そのため社会に出てすぐの頃は、自分の不慣れな態度が相手に不快感を与えてしまうのではないかと不安を感じていました。
でも、同和園に入職して、先輩職員の皆さんが働いている姿を見て、保健師として誰かの助けになりたいのなら、まずは自分が変わらなければと勇気を出して少しずつご利用者との会話を心がけるようになりました。すると何気ないやりとりの中でも、その人の性格や考え方などがだんだんとわかるようになってきました。そうやって人によって自分の対応を変えていくことで、仕事もスムーズにいくようになりましたし、こうした関係づくりが本当の意味で「人と関わっていく」ことなのだと今は実感できています。
楽しく成長できる最高の場所
同和園の先輩職員さんは頼れる方ばかりで、とても可愛がってもらっています。相談しやすい雰囲気が職場全体にあることはもちろん、どんな相談にも丁寧に応えてくれるのもいいところ。また職員一人ひとりが自分の仕事に自信を持って行動しているので、その言葉には説得力があります。そうした先輩方の姿勢に触発され、私もただ甘えるだけではなく教わったことを自分なりに理解し、「前回はこういうアドバイスをいただいたから、今回はこうしてみよう」と行動に移していく意欲が出てくるようになりました。こうした意識の好循環が同和園をよりよいものにしているのだと実感しました。
また同和園ではバンド活動にも携わっています。小さい頃から好きだった音楽を生かせるチャンスがあることは嬉しく、職種も年齢もバラバラのメンバーの、普段とは違った一面を見られることも新鮮です。いろいろな楽しさが味わえる同和園に来て、本当によかったなと思っています。