宮川 怜司
- 宮川 怜司ソーシャルワーカー室・副主任相談員
介護の専門職としても、
父親としても成長をさせてくれる環境同和園で実際に働くようになって感じたことは、職場全体が自由にのびのびやらせてくれる環境だということ。自分の頭の中で思い描いているやりたいことも、上司に相談すれば「やってみなよ!」と背中を押してアドバイスをくれる。そんな同和園だから、よりよくしようと自分たちで考えて行動し、職員一人ひとりが成長できるのだと思います。
また、スクールイベント休暇など子どもの行事の際は休みがとりやすいといった制度も充実していて、プライベートで家族と同じ時間を過ごせることが仕事のモチベーションアップにもつながります。結婚、子育てといった個人のライフスタイルをも大切にしてくれる同和園は、長く働く上でとてもありがたいです。
この仕事に携わるようになって7年。ご利用者が亡くなる場面に何度も立ち合ってきました。老いと向き合う中で、「死」は避けて通れないものでありますが、あまり積極的に、自分や家族の「死」について考えようとはならないものです。自分や大切な家族には、出来るならいつまでも元気でいてほしいと考えるものです。しかしながら、そのような思いから、ご利用者の最期について考える事を後にまわしてしまったが故に、いざ決断を迫られる時に、ご利用者自身が、最期までどのようにして生きていきたいのかについて確認が出来ず、悩まれるご家族を目にしてきました。その経験から思うことは、「どう生きていきたいか」「最期の瞬間をどこで、誰に看取られながら、どのように迎えたいか」を、ご利用者が元気なうちにゆっくり考えてもらうことが大切だということ。将来の自分をイメージすることが、自分らしい生活を最期まで継続していく事に繋がると考えています。
同和園は地域の方々とともに生き、ともに歩む “ともいきのまちづくり”を目指していて、そうした発信を地域に向けてしていくことも私たちの仕事だと感じています。地域の方々に寄り添いながら、最期の受け皿として信頼して任せてもらえる場所になれるよう、自分にできることは何かを考えていきたいと思っています。