山田 健嗣

  • 山田 健嗣京都市百々老人デイサービスセンター・所長代理

その人のできることを見つける、伸ばす私が働く京都市百々老人デイサービスセンターは小学校の中にあります。これは私自身初めての経験で、最初は子どもたちとご利用者をどのようにつなげていけばよいのかと戸惑いもありました。でも実際に見ていてわかったのですが、子どもたちの元気に遊ぶ声や楽しそうな歌声を聞くだけで、ご利用者はワクワクした気持ちになり、元気がもらえるようです。また、この場所だからといえますが、子どもたちの登下校の見守りなど地域活動を頑張っておられる高齢者の方々と知り合うこともでき、私たち職員も地域について考える、いい機会を得ることができたと思います。この環境はご利用者にとっても私たち職員にとっても、とてもよいものだと思います。
私が同和園で働くようになってから、もう16年が経ちます。最初は特別養護老人ホームの一職員として、今ではデイサービスセンターの所長代理になりました。福祉の世界において大切なことは「その人を知ること」だと私は思っていて、ご利用者と接しながら、その人のいいところやできる能力を見つけてケアにつなげてきました。その力が身についたことが、私自身、一番成長できた部分だと感じています。そうして培った「人を見る力」を活かし、チームの一人ひとりと向き合い、できるところは評価し、できないところはみんなでフォローするなど、それぞれのスキルアップにつながるよう工夫しながら日々取り組んでいます。
今から福祉の世界に入ろうと思う人には不安な気持ちもあるでしょう。入職して1年目は特にご利用者と接する機会が多く、悩むことや行き詰まることも多いと思います。でも同和園は、ご利用者も職員も地域の方も、人を大事にする職場です。先輩職員に相談しやすい温かい雰囲気もありますので、安心して飛び込んでみてください。(令和元年12月から、特別養護老人ホーム担当介護課長を兼務しています。)