1921年にできた
京都府で初めての老人ホーム
「同和園」の名前は、聖徳太子の「和のこころを大切にします」という考えに共感して、初代理事長(故)大西良慶 和上が名づけたものです。同和園で生活している人たち、働いている職員たちの心を一つ(同一心)にして、この世に「理想の仏の世界」を作りたい、という願いが込められています。
同和園がめざしていること
同和園では、ここで生活している人たち、そして地域で生活している人たちと、ともに(一緒に)生き、ともに(一緒に)歩む、“ともいきのまちづくり”をめざしています。
①安心して地域で生活する
私たちが生活している地域で、一人になってしまう高齢者、心や体に障がいがある人、経済的に苦しい人などの生活や、皆が社会のなかで役割を持って生きていくことを支えます。
②自宅での生活を支える
公的福祉サービスを含めて「人生の最後まで地域・自宅で生活する」ことをめざします。
③「あなたらしさ」を大切にする
私たちは、同和園で生活している人たちが、いきいきと生きることができるように、その人らしさを大切にしています。同和園が「あなたらしい生活の場所」となるよう支援し、生活の質(quality of life)を上げることをめざしています。
国際人材育成支援室
一緒に働く外国人の仲間を支えるために
同和園では、理想とする介護理念のもと、今まで行ってきた介護技術を、意欲のある外国人の人たちにも広く伝え、国際貢献を行うことをめざしています。また、将来的に国家資格「介護福祉士」を取得し、一人でも多く日本に定住することができるように支援します。
同和園では、一緒に働く外国人の仲間を支えるために、
「国際人材育成支援室」をつくりました。

国際人材育成支援室の職員
橋本 武也:常務理事・園長 国際人材育成支援室 室長/技能実習責任者
藤井 順子:介護福祉士 技能実習生担当生活指導員/技能実習指導員
エスター セン サン(ミャンマー):技能実習生担当生活指導員/・通訳
張 暁紅(中国):技能実習生担当生活指導員/・通訳
国際人材育成支援室の役割
現在日本においては、外国人介護人材を受け入れる4つの制度があります。そのうち同和園では、在留資格「技能実習生」・「特定技能1号」・「介護」・「留学」の支援と採用を行っています。
いま日本語学校などに留学中で在留資格を持っている人で、介護の仕事をしたい、または将来介護福祉士資格を取りたい人などの相談支援をおこなっています。
そのほか、在留資格があるが在留資格の更新や将来の生活について不安があるなどの在留外国人の生活相談も行っています。
【支援内容】
◇技能実習生の日本での実習支援(介護教育・日本語教育)と生活支援
◇「特定技能1号 介護」取得に関する支援と取得後の就職支援
◇「介護福祉士」を取得するための専門学校への入学支援
◇在留外国人に対する在留資格や日本での生活に関する相談支援
■通訳できる言語
ミャンマー語、カチン語、英語、中国語
■外国人の就労状況について
同和園ではいろいろな国からの職員が、常勤・非常勤職員(パート・アルバイト)として働いています。
中国、ミャンマー、ベトナム、韓国、キルギス、インド、インドネシア など

藤井 順子:介護福祉士・技能実習指導員・技能実習生生活指導員
日本の介護を一緒に支えてくれる人材を育成できる場所
私はこれまで、ものづくり、
国際協力、
教育や
福祉など、
様々な
仕事に
関わってきました。それらの
経験を
総合的に
活かせる
場が
同和園の
国際人材育成支援室にはあると
感じ、
入職しました。
現在同和園では、
外国人就労者のサポートを
専門的に
行う
国際人材育成支援室と、
現場の
介護職員とで
協力して
外国人職員の
育成を
行っています。
日本社会とりわけ
福祉業界を
取り
巻く
人材不足は、
自国外の
意欲のある
方に
一緒に
支えていただくことが
必要だと
考えています。
日本で
学んだ
介護技術が、ゆくゆくは
母国の
福祉に
還元されていくことを
考えると、とても
意義のあることだと
思っています。
また、2021
年で
満100
年になるという
歴史をもち、
京都の
地に
根ざした
同和園が、
外国人人材の
育成を
牽引していくことは、
地域の
信頼感をさらに
高めていくことにもなると
考えています。
私の
日々の
業務は、
介護福祉士資格を
持つ
介護職員として
介護業務に
携わりながら、
国際人材育成支援室の
職員としては
技能実習制度上の
実務、
日本語や
介護技術の
研修サポートにあたっています。また、
仕事面だけでなく、
生活や
精神面についても
不安がないかどうか
気にかけています。
家族と
離れて
外国語を
学びながら
働くことは、とても
困難なことと
自身の
経験からも
察しがつきます。より
理論的に
系統立てて
日本語を
教えることで、サポートができるように、
日本語教師の
資格取得も
目指して
勉強しています。
外国人技能実習生について
同和園では2020年2月から、特別養護老人ホームで、外国人技能実習生を受け入れています。初めての実習生として、中国から来た5名の技能実習生が実習しています。

技能実習生 許 心寧(中国)
いつまでも元気に暮らせるケアを学んだ
親戚に
医者・
看護師がいる
環境で
育ち、
患者さんが
元気に
暮らせるように
手助けする
仕事に
尊さを
感じていました。
中国の
専門学校で
看護の
勉強をしていたとき、
病院での
実習の
際に
様々な
年代の
方の
看護に
携わりました。
特にこれから
増えていく
高齢者に
対し、お
一人おひとりに
寄り
添った
専門的な
支援を
行えるようになりたいと
考えました。
同和園で
学んでいる「その
人らしい
生活」を
実現するためのケアは、ご
利用者お
一人おひとりの
生活に
寄り
添っていると
感じました。そして、ご
利用者が
楽しく
自分らしい
生活を
続けている
様子を
見ることができるととても
嬉しいです。
介護現場でのご
利用者と
職員としてのコミュニケーションによって、さらに
毎週の
勉強会のサポートもあることで
日本語も
上達し、
今では
京都弁でもみなさんと
会話できるまでになりました。
職員の
方たちは「
同和園ケアサポート
理念」に
沿って、
丁寧に
支援の
進め
方を
教えてくれます。
新しい、より
良い
方法を
学び
合い、
支援に
取り
入れていくので、
日々できることが
増えていく
実感があります。ご
利用者の
方からも、
職員のみなさんからも
応援していただきながら、
前向きに
取り
組める
環境で、
同和園のそして
日本の
介護をより
深く
学んでいきたいと
思います。
留学生支援について
同和園では、京都府の「介護福祉士 就学資金貸付制度」を利用する学生に、同和園からの奨学金を追加で支給します。この制度を利用すると、自分で学費を払わなくても介護福祉士の学校に通うことができます。
【同和園養成校奨学金のご案内】:
日本語/英語/ミャンマー語

留学生 チン ティ べ ジェン(ベトナム)
私の頑張りがご利用者の暮らしやすさにつながる
家の
近くにある
病院へ
通う
高齢者の
手助けになりたいと
思ったことが、
介護を
学ぶきっかけです。ベトナムでは
看護の
勉強はできても、
介護を
学ぶ
環境は
十分に
整っていないため、
先進的な
介護技術を
日本に
来て、
学ぶことにしました。
現在は、
同和園の
奨学金制度を
利用しながら
専門学校へ
通い、
同和園の
特別養護老人ホームで
働いています。ここでのケアは、その
人自身ができることを
踏まえて、
一人では
難しい
部分を
支えることで、その
方らしい
生活をともにつくっていく
支援です。そのため、ユニットで
関わるご
利用者お
一人おひとりのできること、
苦手なことを
頭に
入れるようにしています。
日々のコミュニケーションを
大切にしながら、
自分の
体調や
思いなどを
言葉にすることが
難しいご
利用者の
様子も、
表情やからだの
状態を
細かく
見ていくことで
変化に
気づけるようにしています。
学校で
学んだことを、ご
利用者を
支援する
中で
再確認することで、
実践的に
理解することができます。
職員のみなさんは、
辛抱強く
私ができるようになるまで
手厚く
教えてくれますので、
介護技術も
向上してきたと
感じています。
さらに
同和園の
寮生活では、
園内の
診療所を
職員も
利用できるので、けがや
体調不良の
時にどの
病院にかかればいいか
不安を
感じることもありません。
安心して
勉強すること、
働くことができています。
勉強、
仕事ともに
頑張っていることを「
今日の
学校はどうでしたか。
資格を
取って
日本で
働けるよう
頑張ってくださいね」とご
利用者も
見守ってくれています。その
一言が、「もっと
日本語を
上達してより
多くコミュニケーションを
取りたい。もっと
介護技術を
上達させよう」という、やる
気につながっています。
在留資格について

仕事について
特別養護老人ホームの介護職員(ケアワーカー)は、生活している人の食事・入浴・排泄などの介助だけでなく、「その方らしい生活」ができるように、「寄り添うケア」を行っています。季節ごとのいろいろな行事・旅行など特別な楽しみだけでなく、毎日の生活の中でも、利用者の笑顔が増えるように、仲間と一緒に支援しています。

特別養護老人ホーム 同和園
同和園での1日の流れと仕事内容
7:00 起床・身支度・整容(モーニングケア)
8:00 朝食・服薬・口腔ケア
9:00 排泄ケア・入浴介助・レクリエーション
12:00 昼食
13:00 排泄ケア・入浴介助
15:00 おやつ・レクリエーション
18:00 夕食
19:00 排泄ケア・身支度・就寝(ナイトケア)
21:00 夜勤業務(排泄ケア・見守り)
起床・身支度・整容(モーニングケア)
起床の声がけをして、パジャマから日常着に着替えます。
排泄ケア、洗顔、歯磨き、髪やひげなどのセットを行います。自分だけでは難しいひとは、職員が介助をします。
食事介助・服薬介助
食堂にて朝食・昼食・夕食を提供します。栄養を考えた献立が、厨房で調理されます。
お粥、きざみ食、ソフト食など、ご利用者の状態に適した食事を配膳します。
食事中は食べ物をのどにつまらせないように見守ります。自分では食べるのが難しい方は、職員が介助をします。
薬が必要な方には服薬の介助をします。
口腔ケア
歯磨き、義歯の着脱、うがいの声かけや介助をします。
口腔内を清潔に保つことで、感染症や誤嚥性肺炎を予防します。
排泄介助
ご利用者の排泄リズムに合わせて、トイレの声掛けや誘導をします。
トイレに座ることができない方は、パットやおむつの交換をします。
便秘の予防や、排便リズムを観察することも大切です。
入浴介助
入浴はご利用者一人について、週に2回行います。
入浴ができない人は、清拭(お湯やせっけんを使って全身を拭く)で清潔を保ちます。
レクリエーション
ご利用者の身体状況や要望に合わせて、散歩などの外出活動、カラオケ・塗り絵などの趣味を楽しみます。
ユニットでの季節の行事や、料理レクリエーションも行います。
身支度・就寝(ナイトケア)
排泄ケア・歯磨き・義歯の洗浄を行った後は、日常着からパジャマに着替えて就寝の準備をします。
夜勤
ご利用者の部屋を見回り、体調に変化がないかチェックします。
ご利用者の状態に合わせて体位を変える介助や、おむつの交換・トイレ誘導などをします。
介護記録・申し送り
介護の仕事では報告・連絡・相談を大切にしています。職員間の申し送りと、介護記録の作成を行います。
募集要項
募集職種 |
介護職員(ケアワーカー) |
待遇 |
1)勤務時間
代表的な勤務時間の例(7時間40分勤務・1時間休憩)
①7:00〜15:40
②11:20〜20:00
③13:20〜22:00
④17:00〜翌10:00 (2労働日夜勤体制)
2)休日
・月8日公休 シフト制
・年間の年次有給休暇 (4月採用初年度15日)
・資格取得のための特別有給休暇
・こどもの学校行事のための特別有給休暇
・出産前と出産後の特別有給休暇 など
3)給与
184,500円~
※給与には特殊業務手当23,000円を含みます
※介護福祉士などの資格があれば加算があります
4)手当
・夜勤手当
7,000円/回(月3~4回程度)
・住居手当
最大20,000円(月額)まで支給します
・扶養手当
配偶者 15,000円(月額) 配偶者以外6,000円/人(月額)
・年始手当
3,000円/日
・通勤手当
最大45,000円(月額)まで支給します
5)その他
・職員寮があります |